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がん(悪性腫瘍)とは

 

悪性腫瘍(あくせいしゅよう)は、遺伝子変異によって自律的で制御されない増殖
を行うようになった細胞集団(腫瘍)のなかで、周囲の組織に浸潤し、または転移
を起こす腫瘍です。悪性腫瘍のほとんどは、無治療のままだと全身に転移して、患
者を死に至らしめます。

 

一般に癌(、悪性新生物(あくせいしんせいぶつ、)とも呼ばれています。

 

ヒトの身体は約六十兆個の細胞からなっています。これらの細胞は、正常な状態
では細胞数をほぼ一定に保つため、分裂・増殖しすぎないような制御機構が働い
ています。

 

それに対して腫瘍は、生体の細胞の遺伝子に異常がおきて、正常なコントロールを
受け付けなくなり自律的に増殖するようになったものです。

 

この腫瘍が正常組織との間に明確なしきりを作らず浸潤的に増殖していく場合、
あるいは転移を起こす場合、悪性腫瘍と呼ばれます。

 

癌の発生のプロセス

 

悪性腫瘍が生じるしくみについては様々な説明があります。比較的多い説明というのは、
「遺伝子におきた何らかの変化が関わって生じている」とする説明です。

 

その遺伝子の「何らかの変化がどのように生じているのか」ということに関しては、実
に様々な要素・条件が指摘されています。

 

近年では疫学的な調査によって、人々の生活環境に存在する化学物質などの外的な要因や
その人の生活習慣など、様々な条件・要因が悪性腫瘍発生の要因として働いていると分析
されるようになっています。

 

生活習慣(肉食、塩分、喫煙、飲酒、高血糖など)

 

喫煙と数多くの部位のがんとの間に強い相関があることが、数十年にわたる調査
での一貫した結果によって明らかになっています。

 

アメリカ合衆国における肺がん死の比率とたばこ消費量の増加パターンは比例傾
向にあり、喫煙が増加すると肺がん死比率も劇的に増加し、喫煙傾向が減少に転
じると、男性の肺がん死比率も減少してます。

 

日本政府が日本たばこ産業の株の半数以上を保有しているため、喫煙規制や禁煙
に関する動きが進みにくかったという指摘がなされており、がんの死亡率の1位が
肺がんとなっています。

 

米国国立がん研究所の公開資料によると、「食事の違いはがんの危険を決定づけ
る役割を持っている。タバコ、紫外線、そしてアルコールは顕著な関係が識別で
きるのに対して、食事の種類とがんに罹る危険性との関係を明らかにすることは
難しい。脂肪とカロリーの摂取を制限することは、ある種のがんの危険率を減少
させる可能性があると明らかとなっている。(脂肪に富んだ)大量の肉と大量の
カロリーを摂取する人々は、特に大腸がんにおいて、がんの危険が増大すること
がわかる。」と指摘していいます。

 

いわゆる「食生活の欧米化」は、乳房や前立腺や大腸のがんとの関連が強いと考
えられ、実際に部位別の死亡率は増えています。

 

つまり、近年になって日本人に大腸癌や乳癌が増えてきた原因のひとつには、食
生活の欧米化による動物性脂肪の摂取の増加と食物繊維の摂取不足がある、とい
われています。

 

大腸での便の停滞時間が長くなって発癌物質が大腸粘膜と長時間接するため大腸癌
が多くなったと考えられているのです。

 

1998年の日本の調査では、糖尿病は悪性腫瘍死の発生のリスクを有意に増大させ、
高血糖の程度を示すヘモグロビンA1cの高値の者ほど胃がんの発生率が高い結果が
でました。一町村の調査報告の中では糖尿病及び高血糖は悪性腫瘍の重要な危険
因子である可能性を指摘しています。糖尿病と診断されたことのある人はない人に
比べ20-30%ほど、後にがんになりやすくなる傾向があり、男性では肝がん、腎臓がん
膵がん、結腸がん、胃がん、女性では胃がん、肝がん、卵巣がんでこの傾向が強く
みられました。

 

また、ストレスを長期に渡って受け続けると、血流の低下、免疫力の低下につながり
がんになる確率が上がる傾向にあります。

 

発がん性を有する化学物質・放射線

 

 

国際がん研究機関(IARC)はヒトに対する発癌性が認められる化学物質(石綿、
ベンゼン、六価クロム、ヒ素、カドミウム、ベンジジン、1,2-ジクロロプロパン
など、放射線としてγ線、X線など、を掲げています。

 

病因微生物

 

一部の悪性腫瘍(がん)については、ウイルスや細菌による感染が、その発生
の重要な原因であることが判明しています。現在、因果関係が疑われているも
のまで含めると以下の通りです。

 

• 子宮頸部扁平上皮癌 – ヒトパピローマウイルス16型、18型
• バーキットリンパ腫、咽頭癌、胃癌 – EBウイルス
• 成人T細胞白血病 – ヒトTリンパ球好性ウイルス
• 肝細胞癌 – B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス
• カポジ肉腫 – ヒトヘルペスウイルス8型
• 胃癌および胃MALTリンパ腫 – ヘリコバクター・ピロリ

 

遺伝的要因

 

大部分のがんは偶発的であり、特定遺伝子の遺伝的な欠損や変異によるもので
はありません。

 

しかし遺伝的要素を持ちあわせる、いくつかのがん症候群が存在します。

 

遺伝的素因と環境因子の双方により発癌リスクが高くなるものとして、
アルコール脱水素酵素の低活性とアルコール多飲があげられます。

 

これらが揃うと頭頸部癌(咽頭癌・食道癌など)の罹患率が上昇します。

 

がん予防(日本国立がんセンター)

• バランスのとれた栄養
• 毎日、変化のある食生活
• 食べ過ぎを避け、脂肪は控えめに
• お酒はほどほどに
• タバコは吸わない
• 食べものから適量のビタミンと食物繊維を摂る(自然の食品の中からしっかりとる)
• 塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
• 焦げた部分はさける
• かびの生えたものに注意(輸入ピーナッツやとうもろこしに要注意)
• 日光に当たりすぎない
• 適度に運動をする(ストレスに注意)
• 体を清潔に